こんにちは!アラカンタロウです。
皆さんは、ヤギ食べたことありますか?ヒツジはジンギスカンでよく食べますよね。沖縄ではヤギ汁が有名みたいですが、本土ではヤギは珍しいと思います。〆方と料理について紹介いたします。
20年前にフィリピンに行っていたときに、フィリピンの友人の親戚の家に行きました。ルソン島の北部の村で家畜を飼っていました。
その親戚がヤギを2匹私のもとに連れて来て、私に向かって「どのヤギがいいか?」と言われたので黄色っぽい方のヤギを指さしました。すると突然、ヤギの喉をナイフで切ったのです。
ヤギは「メェ~」とひと泣きしたと思ったら、首から血を吹き出してピクピクと足を痙攣させながら倒れました。まさか殺すなんて思ってなかったのでビビリましたが、これから料理して私にふるまってくれるそうです。
ちなみにヤギの顔って結構怖いんです。中世ヨーロッパの悪魔とかにヤギの顔している奴いましたよね・・・
友人とその親せき達は焚火を起こし、ヤギの前足と後ろ足をつかんで焚火の上で、丸焼きにするような恰好で毛を焼き始めました。
なんと皮を剝ぐのかと思ったら毛を焼いていたのです。火の熱で、腹が膨れ上がってきました。その後、内臓を取り出し、皮を剥いで、解体していきました。
「普通は最初に内臓をとりますよね」って思いながら観察してました。
解体方法をネットでググったら(ジビエハンターガイドブックより)
- 血抜き
動脈を切断すると心臓がポンプ代わりとなって素早く血が流れ出ていきます。
- 内臓の処理
まず、はじめに胸から股間までを切開し、次に胸骨と骨盤を切断します。切開した部分から、内臓を取り出していきます。
- 皮はぎ
首の部分から皮をはいでいきます。ナイフの刃をあてて削いでいくイメージです。
- 解体
皮をはぎ終えたら、頭部を外します。次に肋骨(ろっこつ)を切断して2つに割ります。最後に足を切断し、胴体の肉を各部位に切り分けていきます。
ちょっとグロイのでここまでにして・・・
ヤギの肉を細かく一口大に切って何種類も料理を作ってくれました。
煮たものカルダレータ(ヤギ肉をトマトペーストで人参ジャガイモと煮たもの)
アドボ(ヤギ肉を醤油・酢・ニンニクで甘辛く焼いたもの)
シニガン(ヤギ骨付き肉をタマリンドと言うすごく酸っぱいスダチのような柑橘系の果物を絞り、ダイコンや野菜を一緒に煮たスープ)
脳みそや内臓と野菜を煮たスープが出てきました。味は美味しいのですが、匂いが野生臭い、マトンを数倍きつくした匂いです。
脳みそは白くて魚の白子みたいな感じになっていて、内臓(たぶん腸)と一緒に煮こまれていて非常においしかったです。
カルダレータ・アドボ・シニガンの肉も煮込んで柔らかくし、ニンニクや月桂樹、ショウガ、八角で匂いを消したので美味しかったです。
ただし、牛なんかもBSE(牛海綿状脳症)とかがあると、食べると危険ともいわれるので何でも食べると言うのは危険かも知れないですね。
ただし、本当は共食いしないとうつらないようです。人間が人間を食べる食人の場合は、ヤコブ病とかになる可能性が高いとか?何かの書籍で言ってました。
その前に、共食いの場合は何であれ病気がうつる可能性が高いので、種の絶滅につながります。したがって、これだけ人間が繫栄しているということは、大昔から人間の間では食人の習慣は無いということでしょう。(私的な考えですが)
話が逸れました。元に戻します・・・
なんと豪快な食べ方なんだろうと思いました。親戚中が集まり十数人で食べましたが、食べきれないで翌日も食べました。そこはお店もしていたので、残りはお店で売ったのでしょう。
私が行かなかったら、このヤギちゃんも殺されなかったと思うと、ちょっと可哀そうな気持ちになりました。本当は犬が食べたかったのだけど、犬は寄生虫が怖いからダメとの事でした。
ちなみに私は鶏を〆てもらった後、捌かさしてもらいました。
鶏って首をはねても走るのは本当でした。逆さ吊りにして血抜きを行い、やはり羽根は熱湯をかけながらむしりました。残った毛は焼きました。内臓をのけて、解体して丸焼きにしておいしくいただきました。なぜか内臓を除くのは後からです。頭と羽以外は全部食べました。
フィリピンではお祝いの時などに子豚の丸焼き(レッチョン バブイ)をオーダーして家族中で食べるのが習慣ですが機会が無く、食べれませんでした。めっちゃ食べたかったです。
私は内臓やゲテモノが好きなので、今でも鶏の内臓のキンカンや心臓、カンガルーをネットで買って料理して食べています。ジビエも結構ネットで買っています。
残酷なようですが、これがフィリピンの田舎の生活なので仕方ないです。日本でも食肉処理場では同様な事が行われていますし、ジビエなんかは猟師さんが撃ち殺して、解体してます。犬は食べないと思いますが、保健所で殺処分しています。
命は大切に!私たちは野菜であれ肉であれ、命を食べて命を繋いでいます。食べ物は残さないようにしましょう~。好き嫌いはやめましょう~。