こんにちは!アラカンタロウです。
youtubeのPIVOTチャンネルでエミン・ユルマズさん(エコノミスト)と永濱利廣さん(第一生命経済研究所経済調査部主席エコノミスト)が共同で書いた本「エブリシングバブル」の崩壊について対談をしていました。
見ていると非常に興味深い内容だったので、AmazonでKindle版を購入しました。
主な内容は経済についてですが、地政学も含んだ内容で、バラマキでインフレ加速・コロナパンデミックは第三次世界大戦・アジア版NATOは歴史上の必然・通貨の隠れ引き下げ・AIの進化と台湾有事・米ドルに代替えするものは出るか・AIはバブルか・・・などをその時および今後の経済状態や株価、戦争や紛争などの内容を理論立てて説明しています。
第一章は「日銀マネーがバブルを延命させてきた」
日銀が利上げすると世界のマーケットは暴落するかもしれないです。その通り8月に0.1%程度利上げしただけで、暴落しました。
コロナ禍でお金をバラまき世界中がインフレになり、世界中が利上げをしたのに日銀が利下げのままでした。
それにより日本円が世界中に出回り(安い日本円で高い外貨を購入し利回りで儲ける投機)株価・経済を支えました。
また今までは米国債券を中国が購入していましたが、米中経済の摩擦により、中国はそれをやめて金(GOLD)を集め出した。
しかしその代わり日本が米国債券を買い増した。それで米国の株価や経済を底上げしているのです。
日本が利上げすると、逆回転がおこりリーマンショックやITバブル崩壊の時と同じ流れだそうです。
また以前は中国は自国のデフレを輸出して、自国にインフレを購入して経済を発展してきました。
それが世界のインフレとデフレを相殺していましたが、全世界が中国に警戒を始めて高い関税をかけたために、中国経済が落ち込みました。
中国は発展途上国にデフレを輸出しようとしましたが、ブラジルもメキシコも嫌がって中国製品に高い関税をかけ始めました。
中国バブルの崩壊の始まりです。中国人の老化少子化および不動産バブルによる不良債権もあり、日本同様に何十年も抜け出すことが出来なくなり、そうなると世界のインフレとデフレの相殺もできなくなります。
これにより世界のバブルは崩壊に近づきます。
またAIもバブルだそうです。エヌビデアなどの株価高騰も理想買いで高騰だそうです。かってのITバブル同様にインターネット株が高騰し、その後バブルが崩壊したときに似ています。
そもそもエヌビデアの時価総額が450兆円で日本の国家予算の4倍に膨らんでいます。
アップルやマイクロソフトを抜いています。アップルやマイクロソフトなら世界中がIphoneを使っているし、Windowsを毎日使っていますが、まだマネタイズできていないChatGTPに期待を膨らませるのは直早々です。
更にはCoreWaveと言う会社が、ラウンドトリッピング(循環取引)と言う手法でエヌビデアに出資してもらい、そのお金でエヌビデアのエヌビデア製半導体を購入する。要はエヌビデアの需要は作られたハイプ(hype 誇大広告)なのです。いづれはAIバブルも崩壊します。
エブリシングバブルの崩壊です。
ただし日本株はバブルではありません。2025年~2026年には5万円を超え、ドル円が300円になると日経平均は30万円となるそうです。
日本の景気と株価が連動するのではなく、大手企業の経常利益と株価が連動し、更には日本株も割安です。日本の大手企業は海外で儲けているので、円安が進行すると更に株価が上がるそうです。