こんにちは!アラカンタロウです。
走るスマホと、置いてけぼりの私。
最近の車には、CDがない。カセットテープもない。
あの「ガチャッ」と押し込む感じも、「ウィーン」と巻き戻す音もない。
その代わりに鎮座しているのが、Apple CarPlay。
スマホをつなぐと、カーナビ画面が完全に携帯化する。地図も音楽もメッセージも、指でスイスイ。もはやハンドルがついた巨大スマホである。
車はいつからIT企業に就職したのだろうか。
しかも最近のディスプレイオーディオ(コネクテッドナビ)はただ者ではない。
Wi-Fiにつながる。地図は勝手に更新する。オペレーターに接続して調べ物までしてくれる。車の健康状態もわかる。マイカーサーチ、マイカーログ……。
機能の数だけ、私の理解が追いついていない。
さらに驚くべきは、話しかけるだけで目的地設定ができることだ。
「〇〇に行きたい」と言うと、ナビが従順にルートを出す。
……すごい。
でも同時に思う。
私は車に指示される側になる日も近いのではないか、と。
とはいえ、CDもカセットも使えないという現実は、どうにも納得がいかない。
アナログ世代としての小さな反乱である。
そこで考えた。「USBメモリーに音楽を入れればいいじゃないか。」
調べると、ナビは32GBまで対応らしい。さっそく32GBのUSBを購入し、FAT32で初期化。32GBで約7,000曲入るという。
7,000曲。私の青春が、親指サイズに収まる時代である。
問題は音源だ。CDを買い直すのも少々悔しい。
そこでYouTubeの音楽をMP3に変換する方法を探し始めた。
ところが調べれば調べるほど、「無料です(※最後は有料)」「簡単です(※途中から課金)」という、巧妙なトラップの嵐。
最終的にたどり着いたのが、1曲ずつ変換するという地道な方法。
便利な時代に、なぜか作業は手作業である。
久しぶりに音楽を探してみると、自分がいかに時代から静かにフェードアウトしていたかに気づく。
それでもとりあえず、
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久保田利伸
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安全地帯
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小田和正
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山下達郎
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MISIA
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竹内まりや
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松田聖子
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米津玄師
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Mrs. GREEN APPLE
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Snow Man
新旧入り混じりつつ、車内はなかなか賑やかになった。
ただ一つ問題がある。曲ごとに音量が違う。
バラードで音量を上げ、次の曲で鼓膜が震える。そのたびにボリュームを下げる私。
最新の車に乗りながら、やっていることは極めて原始的である。
次の野望は、セールを狙ってAmazon Fire TV Stickを導入すること。
HDMI端子はすでに設置済み。準備だけは万端だ。
車はますます進化する。
私はゆっくり追いかける。
便利さに振り回されながらも、調べて、試して、少し理解する。
その過程が、案外いちばん面白いのかもしれない。
走るスマホのハンドルを握りながら、
今日も私はデジタルと格闘している。