こんにちは!アラカンタロウです。
以前、フィリピンでマグナムを撃たせてもらった時の感触や感想をご紹介します。
20年前に逃避行の旅に出て、フィリピンの友人宅に転がり込みました。
たまたま友人の親戚がマニラ警察SWATのお偉いさんをしていました。友人からその人にお願いして、1万円で警察の射撃場(といっても周りを高くブロック塀で囲んで、砂を斜めに盛り上げたところに人型の金属の板を4体ほど立てたもの)で拳銃を打たせてもらいました。
自動式44口径マグナム(親戚の警官のもの)と、先日犯人から押収したと言ってたリボルバー(口径数は小さかった)が準備されていて、それらを何十発か打たせてもらいました。44口径の弾は直径1cmぐらいの大きさです。銃も重く、銀色でピカピカに光っていて頑丈にできてました。
ゴーグルと防音イヤーマフ(ヘッドホンみたいなもの)をつけて、トレーナーがお手本を示してくれました。撃った衝撃で、肘が曲がって顔を怪我しないように、両手で銃を持って、肘を真っ直ぐ伸ばして構えます。
マグナムは撃つと音が大きく、銃身の先から弾と同時に火を噴き、ブローバックするときに薬莢が飛び出すところから煙を吹きます。人型の鉄板までは4mほどでしたが、私が撃つと全然当たりません。「こんなのが人に当たったら即死だ、怖い!」と思いました。
ブローバックとは(ウキペディアより)
燃焼ガスの圧力で後退する薬莢の運動を利用した自動装填式銃器の作動方式の一形態である。自動装填式作動方式の中では比較的単純な構造を持ち、主に自動拳銃、短機関銃、自動小銃等に採用されている。
マグナムは反動が強く当たる気がしません。半袖のTシャツを着ていたので、薬莢の火薬の粉が撃つたびに火花のように散って、火傷するかのように熱いのです。硫黄臭が半端ないです。
「なるほど銃を撃つと硝煙反応絶対でるな。」と思いました。腕中、着ているTシャツまで火花が散って硝煙の跡が散ってます。もちろん銃身を触ると熱くなっています。
リボルバーの方は、口径が小さいので反動が少なく操作しやすかったのですが、オートマチックマグナムは威力が強すぎて扱いにくかったです。
マグナムを十数発撃ったぐらいから、どうにか的には当たりだしました。外れた弾は、盛上げている砂の中に入るので他所に飛んでいくことはありません。
映画みたいにカッコよく撃ったり、動く犯人に当たるのはやはり嘘だと思いました。それにテレビみたいに銃を横に向けて片手で打てないです、腕がおかしくなります。
以前、サイパンに行ったときに鉄砲を撃てるオプションに参加したのですが、数ミリ弾の口径の小さなライフル銃でした。その時は「射撃なんてこんなものか」と思ってましたが、フィリピンで撃った拳銃は比較にならないほど凄くて感動しました。
教訓、火傷防止のため、拳銃を打つときは長袖と手袋着用すること!まあ二度と拳銃を撃つことはないと思いますが・・・
帰りに、警察官の家に行って”Manila Police SWAT”と書かれてあるブルゾンもお土産にもらいました。でもその家族にもご飯をおごったので、最初の予定以上にお金を使ってしてしまいました。(ちなみに、ツアーで行って拳銃を撃ちたいのなら、セブ島が良いみたいですね。1発50円+αほどで撃てる射撃場があるみたいです。ググってみてください。)
フィリピンは誰でも安く拳銃を持てるので怖い国です。許可書は必要ですが、結構持っている人が多いみたいです。押し込み強盗やHold Upも日常茶飯事みたいで、持っている人は護身用と言ってました。
ちなみに友人の他の親せきの家は、先日押し込み強盗にあい殺されかけたそうです。縛られたうえに、家に置いていた現金を奪われて、顔もボコボコに殴られていました。(怖)
銃の無い、平和な日本に住めて良かったと心から思います!