こんにちは!アラカンタロウです。
国会で、高市政権の経済政策のブレーンの一人である会田卓司さんが、国債やプライマリーバランス(PB)、GDPなどについて説明されていました。
話を聞いていると、これまで日本が一生懸命やってきた「PB黒字化」というものが、どうやら日本経済を悪化させる方向に働いていたのではないか、という話です。
国債は発行していい。
消費税を財源にするのは悪手。
GDP3%程度の成長を目指すなら、30兆円規模の投資が必要。
……と、かなり具体的に説明されていました。
そこで、ふと思うわけです。
「じゃあ、今までの政府の経済政策はいったい何だったんでしょう?」
さらに年金の話も興味深い。
これまでの年金の将来見通しは、経済成長率をほぼゼロとして計算しているため、将来的に年金財政が不足するという話になっている。
ところが、仮に経済が1%でも成長すれば、年金財政の国庫負担も現在の想定ほど増えず、年金受給者や現役世代に今のような負担を押し付ける必要もなくなる。
要するに、ちゃんと経済成長させればいい。
なんともシンプルな話です。
もちろん、国債をいくらでも発行すればいいという話ではなく、インフレ率や金利、経済成長率などを見ながら「責任ある財政政策」を行う必要があります。
ただ、経済が成長しているのに、ひたすら「借金が増えるからダメ」「PBを黒字化しなければならない」と支出を抑え続けるのも、それはそれで問題がある。
むしろ日本の場合、財政出動が少なすぎたのではないか。
そんな説明でした。
そうなると、気になるのが小渕さんの「消費税減税をすると将来世代に借金を残す」という話です。
あれ?
経済成長を考えれば、必ずしもそういう単純な話ではないのでは?
……と思ってしまいます。
もちろん、経済政策は専門家によって意見が分かれるところなので、私のような素人が「これが絶対に正しい」と言うつもりはありません。
ただ、積極財政派の会田さんの説明は非常に分かりやすく、聞いている側としても「なるほど」と思える内容でした。
永濱さんにしても会田さんにしても、以前よりもこういう話を堂々と言えるようになったのは、個人的には良いことなのではないかと思っています。
そして「失われた30年」。
結果的に、コロナ禍が一つの転換点になったような気もします。
コロナ対策で政府がお金を大量に投入し、その結果としてインフレになり、名目GDPも大きく膨らんだ。
もちろん、コロナ禍での財政出動には賛否があります。
しかし、少なくとも「お金を使えばGDPが増える」ということを、嫌でも実感する機会にはなったのではないでしょうか。
そして私はというと、その頃から投資を積極的に始めました。
政府が財政出動して経済を刺激する一方で、私はせっせと投資。
その結果、我が家の資産も右肩上がりに……と言いたいところですが、途中では当然のように暴落もありました。
それでも長期で見れば、個人資産はかなり増えました。
つまり、我が家のGDPも増えたわけです。
家庭の場合は、支出を抑えて収支を黒字化する。
そして、そこから投資に回す元本を捻出する。
一方、国家の場合は、必要なところには支出を増やし、経済全体を成長させる。
PBの黒字化だけを目的にするのではなく、官民一体となって投資を増やし、その結果として経済規模そのものを大きくする。
こう考えると……
家庭と国家は、どうやら運営方法が全然違うんですね。
家庭で「借金してどんどん使おう!」なんてやったら、たぶん数か月で破綻します。
しかし国家まで同じように考えてしまうと、「借金を減らすこと」が目的になってしまい、肝心の経済成長を犠牲にしてしまう可能性がある。
我が家では財布の紐を締める。
国家では、必要なところには財布を開く。
そして私は今日も、家庭のPBを黒字化しながら、国家のPB黒字化には疑問を持っている。
……なんとも都合のいい経済評論家です。